LEDビジョンとは?
一般的にLEDを搭載した表示機器のことをLEDディスプレイ、さらに大型のLEDディスプレイをLEDビジョンと呼びます。
光の三原色となる赤・緑・青に発光するダイオードを組み合わせることによってフルカラーの映像表示を実現致します。
超高輝度
素子自体が自発光するため、 液晶ディスプレイなどに比べて圧倒的に明るく表示されます。
直射日光が照り返す状況や過酷なイベント環境でも安定した掲出ができます。

様々な設置レイアウトに対応
液晶ディスプレイに代表される16:9比にとらわれない自由なレイアウトが可能です。
リボン状のカーブや球体形状といった特殊な形も作成可能です。

設置環境を選ばない
屋内、屋外問わず設置が可能で屋外用は防水性、 防塵性に優れています。

省エネ
発光していない素子は電力を使用しないため、省エネかつ低発熱です。
長期的に見てもコストパフォーマンスは高いです。

メンテナンス性に優れる
パネル毎に分割されますので、故障箇所を部分的に交換ができ交換作業もフロント又はリアから簡単に作業が可能です。

ピクセルピッチとは 画質の良し悪しはLED同士の距離
LEDビジョンを構成するLED電球同士の距離のことを「ピクセルピッチ」と言います。
一般的大型LEDビジョンにおける画質の良し悪しは、「ピクセルピッチの大小」で表現され、ピクセルピッチが小さい方が同じ面積あたりのピクセル数が多くなり高解像度になります。
LEDチップの種類
DIP(dual in-line pakage)
細い電極と小さい形状により、アーチ状の場所や狭い場所への実装に向いており、明るさよりデザイン性を求めるライトに最適です。
クリスマスやイベントに使用するLEDイルミネーションや、ウィンカーやバックライトなどのカー用品に多く使用されます。
SMD(surface mount device)
チップ裏面に給電端子があるSMDチップは、ハンダ付けするだけで点灯ができる仕組みであるため、極限までチップを小さくすることが可能です。 その為、アーチ状に使用する場合や小さいライトへの使用にも適しています。
COB(chip on board)
COBの表面はコーティングされているため、衝撃や水に強く、細かい汚れを簡単に拭き取ることができます。SMDタイプの素子の場合、このようなことはできません。 基盤へ直接ハンダする必要があるSMDでは実現しえない明るさの実現が可能です。
視認距離について

ビジョン画面までの距離
視認距離とは、「ターゲット(映像を見せたい相手)からLEDビジョン画面までの距離」のことです。テレビやパソコンのディスプレイとは異なり、LEDビジョンを選ぶ際には重要な要素になってきます。視認距離は、ピクセルピッチ数とピクセル間隔によるLEDビジョンの画質に関係してきます。参考)渋谷交差点にあるような高い場所に位置する大型LEDビジョンは、約10-20mmピッチのものが主流です。
距離によって変わる見え方
ピッチが大きい場合は、近距離では目が粗く画像も粗く見えますが、離れた距離から見ると粗さが目立たなくなり鮮明に見えます。従って、視認距離が短い(画面までが近い)場合はピッチの小さい物が必要ですが、視認距離が長い(画面が離れている)場合はピッチが大きい物でも十分綺麗に見えます。


画面輝度
種 類 | 最大輝度 (cd/m2) | 備 考 |
一般的な液晶TV | 300-700 | ※通常の液晶TVは 300-700cd/m2程度です。 |
屋内LEDビジョン | 1500-2000 | ※高輝度モデル・ディスプレイと 同等の明るさ |
屋外LEDビジョン | 4000-6500 | ※太陽光が当たる場合も想定されるため、 明るさが必要となります。 |
設置環境と耐久性能

- 環境温度(低温→高温)
- 風速(屋外での強風など)
- 天候(晴天、雨天、降雪など)→IP規格
- 粉塵、スモーク→IP規格
- 電源環境(供給電圧、電源容量、漏電、電圧降下や安全性など)
- 設置方法(トラス吊or床置)→CE、TUV等の安全規格
- 電磁波(不要輻射による影響)→FCC等の安全規格
システム構成図
コンテンツ管理・配信
設置・運用環境に合わせてネットワーク配信・クラウド配信に対応できます。
LAN・WiFi
cloud
STB・プレイヤー
掲出コンテンツに合わせたSTB、プレイヤーをご選択いただけます。
ビジョンコントローラー
LED Visionに映像を表示するために LEDコントローラーが必要になります。
LED Visionのサイズが特殊な場合は スケーラーを追加することにより様々な画面サイズ・レイアウトに対応することができます。
LED Vision
設置環境・視認環境に応じて様々なピクセルピッチのLED Visionから選択が可能で、屋内・屋外合わせた輝度をお選びいただけます。


CMSContent Management System
通常の運用として、動画や静止画をスケジュール配信する場合には下記のようなサイネージアプリケーション・ハードウエアが別途必要になります。
様々な運用を想定したソリューションをお客様に合わせてご提案させていただきます。
LEDビジョン接続イメージ

メンテナンスについて
LEDビジョンにはフロントメンテナンスとバックメンテナンスの2種類のメンテナンス方法があります。 屋内はフロントメンテナンスが一般的で、バックメンテナンスも可能なタイプもあります。
